商品解説
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「砕氷船とは何か?」に答える類書なき1冊。
日本の「しらせ」をはじめ、ロシア、アメリカ、北欧各国の砕氷船運用国のあゆみを豊富な写真とともに解説した。
力強く氷を砕いて進む、砕氷船の活躍が凝縮された1冊。
【内容】
第51次南極観測隊を載せて昨年11月に昭和基地へ向けて出港していた二代目「しらせ」が4月9日に無事帰還しました。
「しらせ」のような砕氷船は凍りついた海を、分厚い氷を砕きながら進むことができますが、
「氷を砕いて航海する船」と言ってもその設計思想や用途によって実にさまざまなタイプがあるものと感心させられます。
本書では日本、ロシア、アメリカ、カナダ、北欧など世界各国の砕氷船を取り上げ、
その歴史、設計から性能、運用などを豊富な写真とともに解説しています。
砕氷船はその特殊性から、歴代の南極観測船以外にあまりなじみがありませんが、最近は氷海観光も盛んになり、
航走距離を大幅に短縮するために北極海を通って北欧・北米・極東諸国を結ぶ構想も進んでいます。
氷海に水路を開き、貨物船をサポートする砕氷船の重要性も増してきています。
地球温暖化の影響で氷が融け始めていることによる人類の危機や、北極海の資源の確保、
各国の利権争いなどが報じられています。このような情勢の中、砕氷船・耐氷船がどのような活路を見出していくのか。
可能性を探る意味でも、造船関係者だけでなく一般の読者の方にも、問題意識を持って読んでいただきたい1冊です。
(成山堂書店 ウェブサイトより)